またまた名人に遭遇!!

ヨシキ

2023年05月13日 22:39

5月12日㈮午前3時半に敦賀到着。まだ明けきらぬ午前4時に出航。
昼間は夏の様に暑いのに現地の気温は9℃・・・・寒いのなんの。。。(>_<)
勿論吾輩の出で立ちは真冬の恰好で上から下までバッチリ防寒装備である。
約40分かけて沖合のポイントに到着。
「水深113m150g位で始めて下さい。」と船長の合図で一斉に投入。
吾輩はと言うと一歩立ち遅れてロッドにラインを通しただけでタイラバヘッドも装着していない(@_@)
慌てて以前船長から貰ったタコカーリーを付けて投入。。
4~5m程の風が有り、船が流れてラインは60度ほどの角度で出ていく。1回目の着底で130m近くラインが出た。正にディープタイラバだ。
すると程なく周りからヒットの声が!!ドテラ流しなので、船の片側に7人の釣り人が座るが、その内4人は真鯛をヒットした様だ。
船長もタモ入れに忙しい。
こちらは、アタリすらない。数回底取りをし直した為にラインは250mを超えた。この距離になると徐々に着底の判断も難しくなるので、回収する。
すると隣の30~40代の釣り人が、「もう、ホタルイカパターンは終わったのでタコカーリーでは難しいですよ」と声を掛けてくれた。
それに「産卵も終わった鯛も多いのでノッコミ時期の様なガツガツしたアタリは無いと思いますよ。グッと重くなるような微妙なアタリです。」とアドバイスをくれた。
早速、仕掛けをチェンジしようとタックルボックスのネクタイを探すが。。。。「無い!?!?」あれだけキチンと用意をしたつもりがフック入れに数本のネクタイが有るのみ。
完全にネクタイホルダーを入れ忘れたのだ!阿呆以外の何者でもない((+_+))
そんなこんなしていると周りでは、魚種は真鯛ばかりではないが、レンコ鯛や甘鯛などHitさせている。
焦る事この上もない。
勿論アドバイスをくれた釣り人も既に良型の真鯛を釣り上げている。どころか、甘鯛、オオアジまでHitさせているのである。
吾輩はアタリすらない。確かこの時点では、船中7名中5名は真鯛を釣り上げていた。
隣の釣り人が、吾輩の体たらくを見かねたのか「このフックとこのネクタイを使ってみて下さい。釣れなかったら御免なさい」と言って、小針の3本フックと細いカールネクタイを手渡してくれた。
このタイミングでは、風も微風になり船の流れも無くなり、船中は釣り始めの様なアタリは遠のき静かになっていた。
吾輩は心中では「今日は坊主かあああ」と感じていたくらいだ。
タイラバヘッドも150gから80gにサイズダウンしてシステムを組んで投入した。
「細めのカーリーですから巻き方はゆっくり巻いてアピールしてください。」とアドバイス。
3回ほど20~30mをそこから巻き落とし底を切って5回巻いたところでテイップがブルブルと震えた。そのままのペースで巻き巻き。。。
「ゆっくりロッドを立ててみて下さい」グッと重さを感じドラグがジジジと鳴いた。「そのアタリは間違いなく真鯛です。細軸の小針なのでゆっくりと巻いて下さい。そうすればバレずに上がってきます」
船長も傍に来て「おお~やったねえ」とまだ釣り上げていないのに喜んでくれる。
見事真鯛を釣り上げた。
正直1枚釣り上げたのでホッとした。少なくとも坊主は退避できた。
心に余裕が出来たので、隣の釣り人に感謝すると共にタイラバ知識の多さに感心している旨を話すと、その人は釣り具メーカーのフィールドテスターをしているそうだ。
なるほど納得である。
それからも、ラインの角度にティップを合わせロッドを一直線になる様に持ってドラグで釣る様にした方が良い等アドバイスを貰う。
周りは静かでアタリも無さそうだが、小生は1尾目を吊り上げて程なく2尾目もGETした。
船長は、潮が流れず、船も動かない様子に他の遊漁船と交信して状況を交換しているが、他船も潮止まりに困惑しているようだ。
しかし、船長は何とか釣り人に釣らせたいと何度もポイントを移動した。


しかしながら、なかなか良い潮の流れに出会えない。時折竿を曲げるのは、エソか大きなフグである。何故か同じ人がフグばかりを釣り上げるのだが、ネクタイやアクションなどフグ好みなのかもしれない。
小生は残念ながら真鯛を更に追加とはならなかったが、それ以降ムシガレイ、まあまあサイズのレンコ鯛と釣りを楽しむ事が出来た。
納竿まで30分を切ったところで、隣が「この潮は釣れるかも」と呟いた。
すると隣のフィールドテスターの釣り人と小生にアタリが、小生は掛かりが浅かったのかバレてしまったが、隣は船中で最も大きな70級の真鯛を釣り上げた。流石である。
帰りの船中で、フックの大きさやフックセットの目安、ネクタイの選び方など色々教えてもらった。特に小生はタイラバの回収の楽さから小型の電動リールを使っているが、完全にフッキングして魚が大人しくなるまでは手巻きをしていた。確かに手巻きで巻き抵抗で重さを感じ出すとアタリが出る事が解った。釣り名人が言うには、巻き抵抗を感じるって事はその層に潮の流れが有ることで、ネクタイも良く動き釣れる確率が上がる。だから巻きながら潮の流れを掴み取る事が釣果を上げる一歩だと。。。
いやあ今回も良い人に出会えてとても勉強になった。アシストフックのサイズや長さ、ネクタイとの同調など準備段階から見直す必要性を感じた。それから実釣においては、潮を感じることの大切さ等々。。。
〇田さんありがとうございました。またお会いできる事を願っています。


帰宅後メジャーで測ったが、2尾共にピッタリ50cmであった。


今夜夕食に真鯛のカルパッチョと昆布締めした真鯛で黒寿司を食した。久々で旨かった。



何かこの歳になって益々釣りの奥深さに魅了されつつある。(笑)


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